霧青のブログ

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俺史上、最高につまらなかった実写映画「花とアリス」の感想

今さっき、「花とアリス」という実写映画を見終わった。一言でいうなら、史上最低。俺が今まで触れてきた全ての作品の中で、最もつまらなかった。ここから先は、花とアリスファンは傷つくと思うので読まないで下さい。



まず、俺は結構前に「花とアリス」っていう百合ドラマあるんだよ〜っていう情報を知っていた。去年発売されたSFマガジン百合特集のコラムかなんかで見た。それに、パッケージを見るに、どう考えても百合だなと確信していた。だから、最初は百合作品だと思って視聴していたのだ(これは間違いだと視聴1時間後に気付くのだが)

いや、でも、この作品のタイトルといい表紙といい、明らかに百合っぽかったとしても、それを詐欺だ!!!と文句付けたい訳ではない。勝手に期待して、裏切られたとか言わないでよねってなもり先生も言っていたのだ。

だから、問題は花とアリスの百合じゃなかったってことではない。ただ、つまらなかったってことにむかついているのだ。


 では、どこがつまらないのか。それは、全部が意味不明なところだ。そもそも、何故花は最初、宮本が倒れた時に記憶喪失などと言ったのか?それに、本気にする宮本も宮本だ。始めっから不自然すぎる。

あとはキャラクターを不快に感じる。これは致命的だろう。

まずは、花。俺には意識不明だという嘘をつき通そうとした事が理解出来ないし、最後の落語をやるシーンはもっと理解出来ない。あのさぁ、これ作った奴は着付けのシーンで告白!これは視聴者感動するやろなぁ(ワクワク)とか思ってたんだろうが、いやさ、 猛烈亭ア太郎が頑張って観客を引き付けてるだろうが!体を張りながら!そんな中、何が「嘘でした‥‥(´;Д;`)」だよ!ふざけんなよ!観客が人っ子ひとりいないのはお前がモタモタしてたからだろうが!

あと、宮本。あのさぁ、こいつ受動的過ぎるんだよ。RPGの主人公か?普通、 猛烈亭ア太郎が体張ってる所で、焦って花を急かすだろ!ていうかボーっとし過ぎなんだよ!なんでこいつが花やアリスから好意を寄せられるのか説得力がないんだよ!確かに顔は良いと思うが、それだけでこんな派手なストーリーになるか?不自然なんだよ。どうして宮本がこんなにモテるのかが俺には理解不能だった。

アリスは全然不快に感じなかったな。家には母親しかいない環境でも、家事を手伝ったり、親友の意味不なお願いも受け入れたり、複雑な関係の父親とも上手く付き合ったり、仕事も凹みながらもちゃんとオーディションに参加したり。素敵なキャラだったと思う。

ていうか、芸能関係のキャラは総じてクソだったな。バレエのシーンに出てきた金髪二人組はまぁ、性格悪いキャラクターって設定だろうから許すとして、リョウ・タグチとか、泣くシーンのオーディション担当の人とか、普通に現実にいそうな嫌な人って感じで不快だった。


キャラだけじゃなく、ストーリーも不快だった。あの三角関係だと宮本が花とアリス、どっちを選んでもどちらかが不幸になる。まあ、それが三角関係の見どころではあるんだが、それは選んだ相手と幸せになるのが前提だからだ。見た感じ、宮本に一方を振ってでも、もう一方と幸せになりたいんだ!みたいな気概は感じられないぞ。それに、どうしてモテるのか納得いかない奴が不自然にモテるっていうのはなろう特有のウザさがある。

まあ、宮本が全く言葉を発しない木偶の坊っていうのが問題なのだ。この作品は花、アリス、宮本の3人の感情の動きがメインなはずなのに、そのうちの3分の1が何考えてるのか分からないようなキャラだったらつまらないだろ。



ここでちゃんと理解を深めるためにもう一度話を整理する


電車で中学生の時の花が宮本に一目惚れ。そして写真を盗撮。

花の入った高校に宮本がいる。彼を追って落研へ。

宮本が帰り道ボーっとしていて転ぶ、ここで記憶喪失が〜と嘘を吹き込む

なんか花と宮本が付き合い始める。

宮本に盗撮がバレ、花がより一層複雑な嘘を吹き込む(この辺りの花を演じた女優の口調が無駄に芝居ったらしくてウザいことこの上なかった)

宮本が記憶喪失を確かめるため、アリスに接触。その後何回かデート。

また、アリスが路上でスカウトされ芸能の仕事を目指すことに。

宮本がアリスを好きになり始め、アリスもまた宮本に惹かれていく。アリスは仕事が取れず落ち込む。

花が宮本から好意を寄せられるアリスに嫉妬し始める。2人の関係は少しギクシャク。

宮本に嘘がバレる。花は嘘をついていたと告白し、なんか知らないけど宮本と花は付き合うことに。あれ、アリスはどうなったの?

アリスがオーディションでバレエを披露。なんかこのシーンがファンの中では感動!と人気らしい。俺は、で?といった感じだった。いや、だってバレエ踊った、うん、それで?っていうのは自然では?練習の成果が出た!とかで感動するのは分かるけど。

花がアリスの載ってる雑誌を買い、見せ、仲良くしてるシーンで終了。


あのさ、結局この2時間15分で何がどう変化したの?過程は無視すると、花と宮本が付き合う。アリスがモデルとしてデビュー。って感じか。ならさ、題名は花とアリスじゃなくない?花とアリスが題名ってことは、花とアリスの関係性が主題なんでしょ。でもこうやって整理してみると、花とアリスの2人の関係に力点が置かれたシーンなんてほとんどないじゃん。それともあれか?この作品は、宮本や芸能活動を通して、花とアリスが仲直りする作品ですってことか?な訳あるかボケ。


だから題名は「花とアリス」じゃなくて、「宮本と嘘」とか「【速報】高校生陰キャ俺氏、頭ぶつけて転んだら、なんか記憶喪失ってことになって美少女2人から迫られ中!?」とかに変えろよ。騙された俺も俺だが、半分百合百合詐欺だぞこれ。


じゃあ百合作品として仮定して評価したらどうなの?ってことを考えてみた(宮本を先輩の女って妄想して)。でもつまらなかった。百合作品は感情の機微がメインなのよ。女の子同士の揺れ動く心。残念だが、宮本(女)にそういった要素は見出せなかった。

あと、普通に「花とアリス」を百合作品として評価してみても、これは百合作品と言えないと思った。

まあ、途中から俺もそれを察して、普通の映像作品として鑑賞してたけど、つまんなかったわ。唯一好印象だった猛烈亭ア太郎が可哀想だった。後輩はあんなんで、花の出番の為に恥かいてまで繋いでるのに、肝心の花はなんか泣いて「嘘なんです‥‥(´༎ຶོρ༎ຶོ`)」とか自分の世界に入っちゃってるし。その間宮本は何考えてたんかね。こいつ本当に楽研のメンバーなのか?やる気ないなら辞めちまえよ。



結論

不快なキャラクターが多い。数少ない好印象なキャラは主人公たちのせいで不遇な目に。

ストーリーは結局何を伝えたいのか分からない。女子高生の日常?いや、普通の女子高生はこんな経験ないから。

雰囲気作品で、俺みたいに厳密に考えちゃう奴には向かない、テキトーに見るべき作品だったな。そもそも、こんなに真剣に映画を観る方が少数派なのだ。世の大半の人は適当に映画を見ている。ストーリーよりも演技や映像に注目するのだ。なんか綺麗にバレエを踊って、クラシックな音楽を流して、その後拍手喝采すりゃ大衆の高評価は取れてしまうのだ。